アルツハイマー型認知症が進むとどうなる

アルツハイマー型認知症の症状がどんどん悪くなって、進んでいくとどうなるのか? 気になりませんか?うちの母親のことであればお話ができます。参考にしてください。こちらの記事では、アルツハイマー型認知症が進むとどうなるかを書いていますので、参考にしてください。

 

アルツハイマー型認知症

まず、アルツハイマー型認知症というのは、脳が委縮してしまう病気です。
アルツハイマー型認知症が進むと、植物人間のようになります。殆ど寝たきりとなります。

途中でアルツハイマー型認知症意外の大病を患うことがなければ、いつかは衰弱して他界してしまいます。うちの母親は、症状がかなり進んでしまって殆ど寝たきりの植物人間に近い状態となってました。瞬きすらもしなくなってしまいます。

別の病気で亡くなられる場合

物忘れなどから始まり、徐々に進行していきます。なので、症状が進んでいくと人間としての活動ができなくなります。自分で立ち上がることも、歩くことも、飲食することもできなくなります。飲み込む力も弱くなりますし、食物が気管支に入ってしまい、誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)になってしまうこともあります。うちの母親は誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)になりました。

身体が丈夫な人の場合

身体が丈夫な人の場合、アルツハイマー型認知症を患いながらも長く生きる人も居ます。
うちの母親の場合は、若年性だったので、63~64歳くらいにアルツハイマー型認知症を発症して、既に10年が経過してました。2019年で76歳となります。いまだに身体だけは丈夫です。ですが、アルツハイマー型認知症が進んでいるので、人間としての活動が全くできません。このまま衰弱するのを待つだけという状態となっています。

初期段階 介護認定 2~3

自分で歩けるし、動けるし、自転車に乗れるということもあって、徘徊が多かったです。徘徊するつもりはないと思うのですが、買い物に出かけると帰り道が判らなくなったりすることが多かったです。この頃は、自分でトイレに行くことができました。

中期段階 介護認定 3~4

トイレの場所が判らなくなり、お風呂場は玄関で用を足すということがありました。また、物忘れなども進んでいき、洋服タンスの中にお皿やお茶碗を片付けたりするということもありました。また、うちは猫を飼っていたのですが、猫を冷蔵庫に片付けてしまったりという奇行が目立つようになってきた時期でした。症状は個人差があります。認知症が進むにつれて、暴れる人もいますし、大人しくなる人もいます。うちの母親は大人しいタイプです。ですが、この時期というのは徘徊も増えます。

後期段階 介護認定 ~5

自立歩行ができなくなり、車いすが必須となります。自分で食事を摂ることもできなくなりますし、寝たら寝返りをうつこともなくなるので、床ずれを気にしてあげる必要があります。既に、他人の会話の意味を理解することが難しくなります。動けない、立てない、話せない、食べれないとうい状態です。

アルツハイマー型認知症が進行すると徘徊しなくなる

アルツハイマー型認知症がすすむと徘徊しなくなります。というよりも、徘徊できなくなります。症状が進むと自分の名前も分からなくなりますし、助けが無ければ自分で立つこともできなくなるからです。ですから、症状が進むと(悪化すれば)寝たきりに近い状態となり、症状が軽度のときよりも介護はしやすくなります。

寝たきりになると要介護が下がる?

アルツハイマー型認知症で寝たきりになると、今までよりも介護が楽になると判断されることがあり、要介護が下がる可能性があります。例えば、現在が要介護4で既に寝たきりとなり、あまり手が掛からない状態になると、要介護3に下げられたりすることがあります。同じく介護をしている知り合いのなかで一件だけ、そのような事例があったことを聞いてます。

うちの母親の場合

そして、うちの母親の場合は、介護認定5です。

誤嚥性肺炎となり、入院をしました。
人工呼吸器をつけて、酸素を送っており、点滴で栄養を摂っていました。
ほとんど、植物人間状態となっており、衰弱して、亡くなりました。

身体はあるていど丈夫だけど、アルツハイマー型認知症が進んでいくと、植物人間状態となります。なので、アルツハイマー型認知症にならないことが大切ですが、もし家族の方がアルツハイマー型認知症となってしまったら、しっかりと介護してあげてください。

 

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親の介護で必要となるお金の不安と真実

親の介護でもっとも不安になるのが、お金の問題です。私もお金のことで悩みましたが、実際に介護をしていくと、破綻するほどにお金を費やすことはありませんでした。介護関連情報をネットで検索をして不安になる人が多いみたいですが、無駄に不安になっても意味がありません。記事を読んで心を落ち着かせてください。

 

ネットで検索した情報を鵜呑みにしない

現代はスマホが普及しているので、何かあればすぐに検索をするという時代となってきました。検索して情報を見つけることは悪くありません。ただ、ネットの情報を鵜呑みにするのは良くありません。

以前、私も親の介護でどれくらいのお金が必要になるのか不安になりネットで色々と検索をしていた時期がありましたが、はっきりいって有益な情報は得られませんでした。

結局は、市役所の相談窓口に出向いて適切なアドバイスを受けました。
今現在は、意思疎通のできているケアマネさんがいらっしゃるので、色々とアドバイスを受けながら、今までやってきたという感じです。

専門家が発信する情報

とあるサイトの情報では、ファイナンス関連の専門家が発信している情報が紹介されてました。専門家が発信している情報なので有益なのだとは思いますが、その専門家の人は自分自身が介護をしていたという経験が無さそうなんですよね。

介護の実体験が無いので、介護に必要となるお金に関する不安を煽るようなお話しか書かれてないんですよね。今後のことを考えて備えましょう的な、お話しか書かれてない感じでしょうか。備えるのは大切なことなので、親の介護のために備えようという気付きを得られるのは確かです。ただ、不安を煽って保険に加入をさせようとしているのかもしれませんが。

実体験が無いと具体的なアドバイスが難しいと思います。
空想のシミュレーション的なお話も大切ですが、現実はシミュレーション通りにいかないことも多いです。

こういったことも、私自身が10年も母親の介護をしてきたからこそ、理解できることなんです。ネットで検索した情報を読んでみて、これって掻き集めた情報を書いてるだけだというのが判ります。

親の介護で苦労した人の話し

また、親の介護で苦労した人を引っ張ってきて、お涙ちょうだいのストーリー仕立てになっており、昔しに流行した「一杯のかけそば」のような人の心を打つ物語になっている情報サイトもありますが、欲しいのはリアルな情報であり、この先 親の介護をしながら自分も生き延びるための方法が知りたいんですよね。

親の介護でお金が必要となる段階になるのは、デイサービスなどの施設を利用することになったときからです。
要介護認定が上がっていくにつれて、デイサービス利用料金も高くなっていきます。

デイサービスの利用料金は、それぞれ異なりますので、各自確認をされると良いです。
ただ、どこのデイサービスも殆ど金額は同じくらいです。どこかが、特別に料金が安いということはありません。

親の介護をする平均年数

親の介護をする平均年数というのが紹介されているサイトがありました。約4年くらいと紹介されており、4年間分の介護ができるお金が用意しておくと安心であるとのことです。

この4年ってどこからできた数字なのでしょうか?

平均で4年くらいということなのだろうと思いますが、同じ境遇の人たちも、けっこう長く介護している人が多いです。

うちは10年以上経ちますけどね。

 

うちの母親の場合 | 要介護認定5の場合

1ヶ月に利用できる介護保険の金額上限が、36,000円までとなります。(お住まいの地域によって若干異なります)
その他、1ヶ月のオムツ代、食事代、送迎代、入浴などを含めると 15,000円くらいです。
総額 1ヶ月間で51,000円くらいが必要となります。

これが1年・12ヶ月続けば、612,000円となります。
かなり高額となります。

 

年金受給しているのであれば助かる

上述した1ヶ月間に必要となるお金 51,000円、年間で612,000円というのは、母親が受給している年金で支払える金額でした。母親は年金を受給しており、母親の年金だけで母親の介護に必要となるお金を賄うことができました。親の介護をするうで、見落としがちなのが親の年金受給額です。これを把握しておいた方が良いです。

親が働いている時期に保険に加入をしていたりして、毎月10万円ちかくの還付を受けている場合もあります。なので、いきなりお金の心配をするのではなく、どれくらいのお金が入ってきているのか、どれくらいのお金が足りなくなるのかをよく考えると、心も落ち着いてきます。

 

特養や有料老人ホームを利用する場合

特養や有料老人ホームを利用する場合は、毎月必要となるお金が大きくなるので、自分が少しお金を足してあげる必要があります。特養や有料老人ホームの場合も、どこかが特別料金が安いということはありません。

殆ど同じくらいの料金体系となっています。どこも、概ね120,000円~150,000円くらいとなります。1ヶ月に、150000円というのはちょっとした月収ですからね。1年間となれば、180万円となります。この辺りの金額になると、かなり真剣に悩むようになります。

だけど、年金受給金額があれば、特養や有料老人ホームに入居する金額を幾らかは手助けできます。そして、不足金額だけを家族で出し合ったりしていけば、大きな負担とならずに、凌いでいくことができます。

なので、うちの母親の場合は、母親の年金受給額だけで入居できるような特養、有料老人ホームを探していましたが、意外とあるものです。

といっても、割引をしてくれたり、入居する費用が安くなる訳ではありませんけど。

親の介護をする不安

親の介護をするうえでの不安というのは、言葉で説明しきれません。また、体験したことの無い人には理解できないでしょう。親の介護といっても、私の場合は、母親がアルツハイマー型認知症、父親腎臓癌末期というダブル介護です。

不安に押しつぶされそうになりますが、自分ができること、今後のことなどをシミュレーションすることで、意外と心を落ち着かせて、冷静な判断ができるようになります。

 

母親がアルツハイマー型認知症と診断されたとき

10年ほど前、母親が意味不明な発言をすることが増えました。病院に連れていったところ、アルツハイマー型認知症と診断されました。その時は、母親自身も思考力が抵抗する予兆というものが判っていたとのこと。それは、母親自身が言ってました。たまに頭がボーっとしてきて、寝てるのか起きてるのか判らなくなると言ってました。

当時、母親は64歳でした。ですので、若年性アルツハイマーでした。
まだ、若いのにと言われることが多かったですし、デイサービスを利用しているときも、年齢は若い方でした。

 

介護認定2~3くらいは要注意

介護認定2~3というのは、まだまだ自分で動ける体力もありました。自転車に乗ることもできました。なので、この時期にもっとも注しなければならいのは、徘徊です。うちの母親もよく警察のお世話になりました。

ちょっと目を離したスキにどこかへ行ってしまうのです。それも、日常生活のなかでよく行っていた場所に本能的にでかけていたようです。なので、買い物でよく行っていた商業施設、喫茶店、コンビニ、知人宅などに向かい、途中で行き方が判らなくなってしまい迷子となるというパターンが多かったです。

このような場合、GPS搭載の携帯電話を持たせたりすることで、位置情報を把握することができます。警察からもGPSを持たせた方が良いという勧めもあり、GPS搭載の携帯電話を小さなバッグに入れて、首から掛けておくようにしておきました。

 

デイサービスはいつから利用するのか

デイサービスは要介護認定2からと軽度の人でも利用することができます。うちの場合は、軽度の頃からデイサービスを利用していした。介護認定2とか3だったので、自分で歩けるし、食事もできたし、トイレにも行くことができました。ですが、私が仕事があったので、日中はデイサービスにお世話になっていました。この時期のデイサービス利用料金は月額2万円くらいでした。まだまだ、金銭的な負担が軽かったです。だけど、徘徊することがあったり、モノを失くすことがあったりと、別の意味で大変でした。

症状が重くなるまでデイサービスを利用しないという人も居ますし、うちのように軽度の頃からデイサービスを利用する人も居ます。
主治医、ケアマネの人と相談しながら決めると良いです。

 

いつから特養、老人ホームに入居させるのか

いつから特養、老人ホームに入居させるのか?
それは、色々あります。

早い段階から特養に入居させる人も居ます。要介護認定2から入居できることが多いので、介護認定2とか介護認定3が取れれば、すぐに特養に入居させたという家族を知っています。簡単に特養に入居させると言っても、月額利用料金が10万円~15万円くらいしますので、簡単に入居させるというのはできないかもしれません。

うちの場合、特養や老人ホームへの入居を考えるようになったのは、まだ最近です。というのも、父親の意向もあり、できるかぎり在宅介護をしたいという考えがあったからです。私は、どちらかというと、お金が掛かっても良いので、早めに特養か有料老人ホームに入居させたかったのですが、父親が言うことを聞きませんでした。

簡単に在宅介護をするといっても、介護認定4、介護認定5などになると、自分で歩けなくなりますし、トイレも行けません、自分で食事を摂ることもできません。それを自宅で面倒をみるというのは、とても大変です。

もっとも大変なのは、自分で歩けないので、寝ている母親を起こして、車椅子に座らせるだけでも、重労働です。体重40キログラムくらいなので、身体にチカラが入ってないので、とても重いです。

 

介護するためのお金の不安

親の介護をするとなったときに、まっさきに頭に浮かんだのが、お金のことです。介護は労力も必要ですが、お金も必要です。要介護認定2~3くらいのときは、月額4万円くらいで済みますが、介護認定が進むにつれて、必要となるお金が多くなりますし、介護認定5ともなれば、最大36000円となります。それに併せて、オムツ代、昼食代などが嵩んできます。ただ、実際に介護をはじめてみると、意外と慣れてきます。はじめの頃は、経験したことのないことばかりで不安の方が勝ってしまいますが、意外となんとかなります。

私も初めの頃は、とてつもないお金が必要になるのではないだろうかと考えており、とえも不安でした。ですが、実際に介護をしてみると、介護保険という制度があるので、想像よりも金銭的な負担を感じませんでした。それも、父親と私が居て、お互いが協力をしていたからだろうと思います。

認知症が進み介護認定が上がって変化すること

うちの母親はアルツハイマー型認知症です。症状が進むと要介護認定も上がっていきます。既に要介護認定を受けている人の場合、これから先のことを考えて、先に対策を練っておくと良いです。

 

介護認定が上がるにつれて変化すること

介護認定が上がるということは、症状が悪化するということです。介護認定が上がれば、手間が掛かりますし、介護保険負担も大きくなってきます。

私は、自分の周りにアルツハイマー型認知症という病気で介護をしている人などが居なかったので、これから何が起きるのか、どのようなことで困るのかも判らずに今に至りました。少しでもこの先に何が起きるのか知っておくことで、対策することができます。

 

要介護認定と症状・状態

これは、うちの母親の場合です。母親の認知症が進むにつれて、介護度も上がったときの症状の変化です。今後の介護にどのような変化があるのか、先に知っておく情報のひとつとなるかと思いますので、参考にしてください。

要介護認定2~3 徘徊などに注意
自分の体調なども判る
要介護認定4 トイレが判らなくなる
お風呂にも入れなくなる
歩けなくなる
自分の体調が判らなくなる
要介護認定5 歩けない・立てない
車椅子必要
思考力が乏しくなる

介護認定が低い | 症状が進んでない

自分で動くことができるので、徘徊する恐れがあります。また、モノなどを失くしてしまうこともあります。症状が進んでない方が、自分で動けたりするので、大変な思いをすることが多いかもしれません。

介護認定が高い | 症状が進んでいる

自分で動けないので徘徊の心配がありません。逆に自分で動けないので、幇助が必要となりますので、介護する側の負担が大きくなります。

場合によっては車椅子が必要です。というよりも車椅子を利用したほうが良いです。睡眠時は寝返りをうてないので、うっ血することがあります。床ずれ対応のベッドにしたり、寝ている体勢を変えてあげたりという対応が必要となります。

なので、認知症がすすんで、症状が悪くなると、当たり前のことながら介護認定が上がりますし、手間もお金も掛かります。そういったことを知っておくことが大切ということを知って欲しいのです。

特別養護老人ホームの見学行ってきました

 

特別養護老人ホームの見学行ってきました

特養といっても、実は大きく3つの種類があります。広域型特別養護老人ホーム、地域密着型特別養護老人ホーム、地域サポート型特別養護老人ホームがあります。私が見学してきたのは、広域型特別養護老人ホームと地域密着型特別養護老人ホームです。どちらもメリットがあります。

特養に関してはネットで検索して情報得ることもできますが、担当のケアマネージャーの人に教えてもらったり、おすすめの特養を探してらもうと良いです。ネットの情報が全て悪い訳じゃありませんが、介護経験の無い人が情報発信しているようなサイトもあるからです。

 

広域型特別養護老人ホーム

正直な感想としては、特養は値段が高いと感じてしまいました。
とても綺麗な施設で自宅に居るよりも快適な環境となってますが、利用料金がやっぱり高く感じました。

(1) 利用するお部屋をこちらが清掃すること
(2) 体調を崩したらこちらが病院へ連れてくこと
(3) その他、会費が必要

利用規約には施設側がお部屋を清掃すると記載されているものの面会に来られた場合、家族が清掃するということが記載されています。そんなの聞いたことがありませんし、ケアマネの人からは、そんなことはありませんよとか言われたのですが、実際にそういった説明でしたから。よく判りませんが、不思議な感じです。

 

地域密着型特別養護老人ホーム

入居するのに一時金が必要であることは仕方がないのですが、施設全体が薄暗いんです。施設、建物の入り口は南向きとなっており、陽があたるのですが、建物が南から北に向けて建てられているので、施設内に入っていくと北側のお部屋は薄暗いです。今の時節は寒そうだなと感じました。ただ、看護師の人や働いている人はとても良い雰囲気でした。良い雰囲気というのは、良く見せようとしてない、ぶっきらぼうだけど、真面目な感じがしました。

地域型ということで入居したら住民票を移す必要があります。
最大のメリットとしては、風邪をひたりしたときには、看護師の人が病院に連れて行って下さったりと、かなり助かります。

(1) 入居一時金必要
(2) 薄暗い感じがした
(3) 往診あり
(4) 病院に連れてってもらえる

入居一時金:148,000円

要介護認定5の場合+介護保険1割負担
月額利用料金:136,000円~

 

目に見えないサービス、対応力を見極めること

料金も大切ですが、どのような対応をしてくれるのかを考えると良いです。例えば、アルツハイマー型認知症の母親が入居したとします。そして、母親が風邪をひいたり、体調を崩した場合は、家族が迎えに行って、病院に連れていかなければなりません。

経験したことのない人は判らないかもしれませんが、かなり大変ですし、1日掛かる大仕事となります。

ならば、看護師の人が病院に連れてってくれるような施設の方が良いですよね。そして、家族が病院に連れて行くとなれば、自宅から近い場所にある特養の方が良いですよね。

そういった目に見えないサービスなどを確認しながら、特養を決めると良いです。

親の介護で生活保護を受けられるか

親の介護には、必ずといってよいほどにお金が必要となります。金銭的な不安から生活保護を受けられないものかと考えました。
私も生活保護が受けられるのかどうかを市役所で確認しました。その時の話を紹介しますので、参考にしてください。

 

親の介護で生活保護を受けられるか

親の介護をするために生活保護を受けられるか?
回答:条件がありますが生活保護を受けることができます

ですが、殆ど不可能に近いです。

生活保護を受ける条件
(1) 資産、預貯金の無い人
(2) 財産の無い人
(3) 働けない人など

その他、細かな条件があります。

生活保護の介護扶助

また、ここで案内しているのは生活保護の介護扶助となります。生活保護が受けられるようになって、親の介護にお金をまわすことができる訳ではなく、介護扶助の場合、介護事業者に直接支払われます。市役所で相談をしますと、自転車も資産として認識されたりします。車を持っていたり、売却すればお金になるようなモノは全て資産としてみなされますし、そういったモノを売却してお金を作ってくださいとアドバイスされることが多いです。ですから、生活保護を受けるとなると、全ての資産・財産が無い状態でなければ不可能ということになります。

お金が無ければ親族、親戚、兄弟から借りられないかを考慮して下さいとアドバイスされることもあります。

ということで、上述した条件を満たす人は、なかなか居ないと思います。ですので、親の介護で生活保護を受けるのは可能ですが、貧乏でも一定の生活ができていれば、生活保護を受けることはできません。ぶっちゃけ、かなり難しいです。なので、親の介護は大変だからといって仕事を辞めるのは避けた方が良いです。必ず働いて収入源を絶たないようにすることが重要です。

 

介護保険負担限度額認定証

生活保護ではありませんが、介護保険負担限度額認定というものがあります。低所得者に向けた介護保険の負担を軽減してくれる制度です。

これも、なかなかハードルが高くて難しいです。介護保険負担限度額認定というのは、介護保険施設(特養、老健など)を利用する際に支払う費用を軽減できる制度。ショートステイも利用できます。

介護保険負担限度額認定証が受けられると、特養、有料老人ホームの減額も望めますが、認定されることはなかなか難しいです。

介護保険負担限度額認定の要件

  • 市町村民税世帯非課税者
  • 2000万円以下であること

非課税というのは、既に生活保護を受けているほどの状態であるということです。
資産、財産、預貯金も無いという状態です。

もうひとつ、生活保護を受けるための方法がありますが、ここではその紹介を控えます。

特養・老人ホームに入居できない場合の対処方法

特養、有料老人ホームに直ぐに入居できない場合の対処方法を紹介します。直ぐに入居できなくても不安にならなくても大丈夫です。焦らずに落ち着いて対策を練りましょう!ケアマネージャーがついてる人の場合は、同じアドバイスを頂いているかもしれませんが、参考になれば嬉しいです。

 

特養、有料老人ホームに直ぐに入居できない場合の対処方法

特養、有料老人ホームに直ぐに入居できない場合の対処方法は、デイサービスを2箇所利用して、ショートステイ(お泊り)を利用する方法です。この場合、特養・有料老人ホームに入居した時と同じくらいの料金が必要となります。デイサービスを利用しても、特養・有料老人ホームを利用しても同じくらいの費用になります。

例えば、デイサービスAで3日間利用、デイサービスBで4日間利用するという感じです。
デイサービスAとBでは料金体系が異なります。

料金目安(あくまでも概算です)

デイサービスAで3日間利用:35,000円
デイサービスBで4日間利用:40,000円
介護保険負担額:36,000円
合計:111,000円

以後、詳しく説明します。

 

デイサービスを2箇所利用する

私の母親が直ぐに特養、または有料老人ホームに入居できなかったので、デイサービスを2箇所利用して、凌ぐ事を考えました。デイサービスで面倒を見てもらいながら、お泊り(ショートステイ)を利用するという方法です。

この場合、デイサービスAとBを行き来しながら面倒をみてもらうこととなりますので、自宅には帰ってきません。土日も自宅には帰ってきません。デイサービスAとデイサービスBは近い方が良いです。送迎するのに、1キロメートルあたり10円とか、15円とかの料金が発生することがあるからです。デイサービスAとデイサービスBの行き来はデイサービス側がやってくれます。これは、とても助かります。

1ヶ月の金銭面

ざっくりと金額は除移しましたが、概算ですので注意して下さい。
住んでいる地域、デイサービスの料金体系によって異なります。
特養や有料老人ホームに入居したときと同じくらいの金額が必要となります。

介護保険利用限度いっぱいになる

介護保険利用限度額があります。1ヶ月に介護保険でまかなってもえらえる金額のことで、要介護認定度数によって金額が異なります。また、介護保険の負担が1割負担なのか、2割負担なのかという違いもあります。デイサービスを2件同時に利用することで、介護保険の限度額いっぱい利用することになりますので、不要なサービス利用を停止しなければならないことがあります。たとえば、入浴介助には1日50円くらい発生しますので、毎日入浴を避けるとか、とこずれ(褥瘡)防止用のベッドを使わないなどの対策をすることで介護保険利用限度枠におさまるように工夫をすることが必要となります。この辺りはケアマネージャーの方と相談して決めることができます。

以上が、デイサービスを2箇所利用して凌ぐ方法です。
参考になれば幸甚です。

 

サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)を利用する

サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)であれば、入居を断られることはないはずです。
サ高住は、サコウジュウと読みます。略称です。こちらを、視野に入れてみるのも良いです。
サービス付き高齢者向け住宅 wikipedia

介護するから会社を辞めるのは間違い | 介護離職するな

親の介護をしなければならなくなったときに会社を辞めることを考える人がいますが、それは大きな間違いです。できれば会社勤めを続けることを考えた方が賢明です。アルツハイマー型認知症の母親の介護が必要となったときの話をします。似た様な状況に置かれている人の手助けとなるような体験談となれば、とても嬉しいです。

 

介護離職は破滅に向かう

介護をしなければならないと思ったとき、誰にもいえない、なんとも言えない絶望感に襲われます。私もとても不安になりました。頭を抱えてしばらく何も考えられなくなりました。もしかしたら、介護をするために会社を辞めなければいけないのだろうかと思ったりもしました。

色々な人に相談をしたところ、介護をするために会社を辞めるというのは収入源を失ってしまうので、破滅に向かうから会社を辞めるのはよくないというアドバイスを頂きました。今現在は、会社を辞めなくて良かったと思っています。

介護をしていくうでお金は必要です。しっかりと働いて、給与を貰って、税金を払って、そして親の介護をしましょう。

 

デイサービスを利用して、在宅介護をする

デイサービスとは、通所介護のことです。送迎付きですから、かなり手助けとなります。デイサービスの送迎車が自宅近くまで迎えに来てもらえますので、送り出します。帰宅は夕方4時頃となります。

となると、会社に出勤するまえにアルツハイマー型認知症の母親をデイサービスに送り出して、午後4時には迎え入れなければならないので、午後4時には自宅に戻っておく必要があり、会社勤めをしている場合は無理だと思いがちです。時間的に無理かもしれませんが、会社にも相談をして協力と理解をしてもらえるように調整することが必要です。

最近は介護支援制度を導入している企業も増えてきています。介護離職を防ぐためにも企業の方も色々な制度を取り入れて理解を示してくれるはずです。自分勝手に介護離職をしようと考えるのではなく、周りの人達、会社の人達に相談をしてみると良いです。

 

親兄弟・家族が居れば協力する

親兄弟・家族が居れば協力すると良いです。私の場合、既に父親が定年退職をしていましたので、父親と私とで母親を介護していこうと決めていました。それぞれの役割分担などを決めていました。私は会社に出勤をして仕事がありましたので、デイサービスへの送り迎えなどは父親がやってくれていました。

 

自分と介護する親の2人しか居ない

もし、自分と介護する親の2人しか居ない場合は、なんとしてでも介護できる環境をつくることを考えましょう。会社勤めをしている場合は、会社の理解と協力を仰ぎましょう。平日月曜日~金曜日はデイサービスを利用することができます。土日はショートステイ(短期入所生活介護)を利用することもできます。

ショートステイというのは、デイサービスにお泊りで面倒をみてもらえるというサービスです。実費となりますし、デイサービスごとに料金が異なりますので、注意して下さい。

デイサービスを利用するにあたって

デイサービスを利用するには、誰かの紹介を介する方が良いです。最近ではネットで検索をすることもできるようになりましたが、いきなりの飛び込みで即決するのは止めた方が良いです。いくつかピックアップして比較していくと良いです。

先に言っておきます。これは誹謗中傷ではありません。
事実です。

 

デイサービスを比較検討する

デイサービス利用にあたって、比較検討をしている場合、向うのデイサービスの方が感じが良かった、優しい雰囲気がしたと感じることがあります。それは、はっきりいって当たり前です。向うはビジネスですから。嫌な言い方をして申し訳ありませんが、ビジネスです。私の元に複数のケアマネージャーから連絡があったりもしましたが、70歳を越えた認知症の母親のために連絡くれるというのは、ビジネスになるからなんです。本当に嫌な言い方をして申し訳ないのですが、向うはビジネスですから。

だからといって、適当な対応をするのではなくて、きちんと話を聞いて、比較しながら、デイサービスを決めていくと良いです。捻くれてるなと思われるかもしれせんが、介護保険を利用するということもあり、事前に細かな見積書を提示してもらって進めていくという感じではないので、冷静に考えて、決めていくと良いです。

 

昔は、嫌な雰囲気のデイサービスもあった

昔は嫌な雰囲気のデイサービスもありましたよ。昔と言っても、6年くらい前です。母親を通わせていたデイサービスなのですが、母親が帰ってくると、手の甲にアザがあったり、擦り傷がありました。デイサービスに連絡をしたところ、転倒したとの説明でした。そのようなことが2回続いたで、デイサービスに直接出向いて説明を聞きに行ったことがあります。

もう、昔のことなのでそれほど気にしてませんが、デイサービスで何が起きたのかを全て把握することは難しいです。ただ、そのデイサービスは今はもうありません。閉鎖して、別のデイサービスが運営されています。何が言いたいかというと、怪しいなと思ったときの感覚は正しいです。

 

親の介護でお金が無いとき

デイサービスはどれくらいお金が掛かる?

親の介護をはじめるときに気になるのがお金のことです。わたしも初めの頃は、お金が無くなったらどうしようと不安になっていましたが、意外となんとかなります。アルツハイマー型認知症の母親をデイサービスを利用しながら在宅介護をしてきたときのお金の支出をザックリですが紹介しますので、参考にしてみて下さい。

母親の状態

  • アルツハイマー型認知症
  • 要介護認定5
  • 年齢75歳

月曜日~金曜日 5日間はデイサービスに通っていました。
土日は自宅で過ごしていました。もちろん、買い物などに出掛けるときにも連れていくこともありました。

要介護認定5で1割負担です。
1ヶ月の上限が約360,000円
1割負担36,000円となります。
5時間~7時間の利用で 1,034円

デイサービスを利用する場合、時間制のところが多いです。
実際に利用するデイサービスの利用体系を確認されると良いです。

料金体系目安

以下の料金はあくまでも目安となります。
デイサービスによって異なります。

食事代 200円
お風呂 50円
送迎 50円
合計金額 1424円

20日間通えば、1424円×20日間=28,480円
利用料金5 時間~7時間 1,034円×20日間=20,680円
28,480円+20,680円=4,9160円
一ヵ月間で 4,9160円 となります。
その他、オムツ代、下着、パジャマなどが購入すると、もうすこしお金が必要となります。
うちの場合、一ヶ月で約50,000円~60,000円くらいでした。

食事代などはデイサービスによって金額が異なります。100円だったり、200円というところもあります。

その他、おやつ代、おむつ代などは実費必要となりますので、上記金額に加算されていくこととなります。おむつ代、タオル代、下着などが実費として必要となりますので、意外とお金が掛かります。

母親が年金受給者ですので、その年金からデイサービスの費用を賄うことができます。年金受給者じゃない場合は、預貯金をくずしていくか、自分の財布から負担することが必要となります。つまるところ、介護にはお金が必要となります。なので、介護離職とかはしない方が良いです。

要介護認定の申請方法

各市町村によって異なりますが、要介護認定の申請方法を紹介しておきます。要介護認定の申請方法が判らなくて、不安を抱えている人は、これを読んでいただいて、心を落ち着かせてください。それほど難しい手続きはありません。

 

要介護認定の申請方法 | 基本的な流れ

基本的な流れは以下の通りとなります。基本的には市役所などの公的窓口で申請をして、訪問審査を受けて、認定されます。
認定されるまで、2~3ヶ月くらい要します。

なので、早めの申請がお勧めです。

(1) 市役所など介護認定申請窓口で申請
(2) 訪問検査
(3) 主治医の診断・判断

 

アルツハイマー型認知症 | 母親の場合

デイサービスに通っているということもあり、デイサービスに所属しているケアマネージャーの方、デイサービスの方からの勧めにより介護認定をとりました。市役所の要介護認定申請窓口に私が出向いて申請をしました。要介護認定を受けたい人が母親で、自分は息子であることが証明できれば、代理で申請を受けてもらえます。

窓口で必要となるのは、介護保険の被保険者証、または健康保険の保険証です。市町村によって異なるだろうと思いますが、私の場合は申請書に何かを記入することはありませんでした。

市役所の係り員の人が必要となる要項を私からヒアリングをして、書き留めて下さって、申請書を作って下さりました。後日、市役所から訪問検査の係り員が来られて、母親と面談をして、どのような状態なのかを検査してくれます。

場所は自宅、またはデイサービスなど選択することができ、私の母親の場合は自宅に市役所の人が来て下さりました。

 

癌患者の場合 | 父親の場合

癌を患ってる人も介護認定をとることができますが、認定され難いと聞いてます。
ただ、癌末期の場合は認定が通りやすいという話を聞いていました。

はっきり言いましょう、そんな噂話や人の話を鵜呑みにせずに、市役所に行き、専門の人に相談をするのが賢明です。公的手続きが必要となりますので、駆け引きなども必要ありません。私の父親の方も市役所に出向いて、要介護認定の申請を提出させて頂きました。

また、主治医の先生にも介護認定をとりますので、お願いしますとお声掛けをさせて戴いて、役所から連絡が入ったらきちんと対応しますと返答を頂きました。

市役所の要介護認定申請の窓口では、母親と同様でした。こちらで何かを記入することはありませんでした。必要なのは、介護保険の被保険者証、または健康保険の保険証です。後日、市役所から訪問検査の係り員の人が来て下さって、どれほどの状況か確認してくれます。

 

要介護認定の申請は早目が良い

上述したことを読んで頂ければ、難しいことは無いということを理解してもらえるはずです。それだけでも、不安は解消されるはずです。

ただ、ひとつ気にして欲しいのは、要介護認定がとれるまで2~3ヶ月くらい要することがありますので、早目の申請をした方が良いです。介護は状況が悪化してから対応するのではなくて、先読みして早目の対応をした方が、介護する側の負担を減らせられるようになります。