要介護認定の申請に関する勘違い
要介護認定は介護する側の労力で決まる
介護する側がどれほど大変なのか、どれほど介護支援が必要なのかをチェックして決めます。簡単にいってしまえば、介護する側がどれくらい大変なのか、介護するために日常生活に支障が出ているのかどうかで要介護度が決定されるということです。症状が重いからとか、重篤な状態だからという理由で要介護が高くなることはありません。
症状が重いかどうかで決まらない
よく勘違いされるのは、症状が重いからとか、寝たきりになってしまったから要介護度が高くなると思っている場合です。症状が重くなっても、要介護度が上がるとは限りません。
要介護認定はどのように行われるか|厚生労働省のサイト
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/nintei/gaiyo2.html
癌患者の父親 要介護4だった
癌患者の場合、要介護認定が取り難いと言われています。
ですが、うちの父親の場合、要介護認定4を戴けました。
その時の話しを書きます。
うちの場合、母親が既にアルツハイマー型認知症要介護5誤嚥を繰り返しており、既に入院状態でした。その中で父親が癌となり、通院で抗がん剤治療をすることとなりました。父親は体力が無くなってきていたので、病院ではもっぱら車椅子で移動をしていましたが、車椅子を押していたのは私です。一度、病院に行けば、採血、CT、検査などで朝から晩まで付き添わなければいけませんでした。
診察予定が詰まっているときは、午前9時30分から診察を受けて、帰宅すると夕方の5時くらいということもありました。このようなことから、私の日常生活に支障が出てしまいます。仕事もまともにできません。このような場合、要介護度が高くなることがあります。実際のところ、父親の要介護認定申請をしていましたが、要介護4を頂くことができました。
が、要介護4の通知を頂いたときには、既に父親が亡くなってました。残念でした。
症状が重いから要介護度が上がるは間違い
上述したことから理解戴けるかと思いますが、症状が重いからといって、要介護度が上がるとは言い切れません。アルツハイマー型認知症の場合、寝たきりになってしまうと、介護としては手間が掛からなくなるので、要介護度が下がることもあると言われています。うちの場合は、要介護度が下がることはありませんでしたし、要介護度が下がったというのは、私は聞いたことがありません。
ありがちなのが体力が衰えてきて、立ち上がれなくなった場合、要介護認定を受けると、いきなり要介護3とか要介護4とか認定されると思っている人も多いようですが、立ち上がれなくなって、寝たきり状態となった場合、要支援1か要支援2くらいとなります。私は、要介護認定の調査員ではありませんので、言い切れません。不安がある場合は、包括ケアセンターなどに相談をしてみると良いです。
適切な要介護認定を受けるために
適切な要介護認定を受けるためには、訪問調査員の人の質問にしっかりと答えることです。そして、介護するうえで何に困っているのか、日常生活に支障が出ているのかどうかを明確にして、説明できるようにしておくことが大切です。
要介護認定を受けたら介護保険を使わなければいけません。必ず使わなければいけないという訳ではありませんが、介護認定度が低い場合、介護保険を使って、限度枠が超えてくると、介護度が上がりやすくなるとも言われています。
つまり、介護保険限度枠が超えるというのは、それだけ介護が大変であるということであり、お金も掛かるということになります。
矛盾しているように感じますが、それが介護保険です。
アメブロでも書いてますので、そちらも併せて読んでみてください。
父親の要介護認定がおりていた 要介護4でした|アメブロ