アルツハイマー型認知症と誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)

2021/04/07 記事更新
アルツハイマー型認知症と誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)は、とても深い関係にあります。認知症が進むと必ずと言って良いほど、誤嚥という問題に直面するようです。うちの母親も誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)となり、何度か救急車を呼んだことがありました。

こちらの記事では、アルツハイマー型認知症と誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)は、深い関係にあるということを知ることができます。また、どのような処置をするのかも知ることができます。

 

アルツハイマー型認知症と誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)

うちの母親を介護してくなかで誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)を知りました。そして、アルツハイマー型認知症と誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)は深い関係にあるということを知りました。既に知っている人も多いかと思いますが、これから介護する人も知っておくと良いです。

認知症との合併症としてはよくある症状だそうです。

誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)

食べ物などを誤嚥(ごえん)してしまって、気管支に入ってしまうことです。場合によっては、そのまま肺にまで入ってしまい、肺炎となることがあり、それが誤嚥性性肺炎(ごえんせいはいえん)です。

認知症が進んでいたりすると、誤嚥していることすら見た目では判り難くなります。いつもより大人しいなと思ったり、なんだか様子がおかしいなと思ったら誤嚥を疑うことも大切です。これは、うちの母親も陥ったことなのですが、見た目的には全くいつもと変わらないのに、歩けなかったり、いつもより前屈み過ぎる姿勢をとっていたり、いつもとは違う挙動をしているなどを見逃さないようにすることが大切です。

うちの母親の場合、自宅で1度誤嚥しており、救急車を呼んだことがあります。
その他、デイサービスでも3回誤嚥しており、救急車で運ばれました。

そして、こないだの誤嚥(2019年3月8日)で完全に入院となりました。

嚥下機能障害に陥っている可能性もあるので、病院で診断してもらうと良いです。

認知症が進んでいると自覚が無い

うちの母親がそうだったのですが、認知症が進んでいると自覚症状がありません。また、自分で誤嚥している、喉に詰まっているということを訴えることもできません。ですから、周り人が気づいてあげることが大切です。いつも介護している、家族の人が顔色を見ただけで調子が良いのか悪いのか把握して上げることが、本当に大切です。

どうして誤嚥するのか?

アルツハイマー型認知症の症状が進むと、飲み込むこともできなくなります。というよりも、飲み込むことを忘れてしまいます。
呼吸をしてるタイミングで食物を吸い込んでしまって、誤嚥してしまうそうです。
つまり、アルツハイマー型認知症が進むと、食べること、飲むことも忘れてしまうということです。

 

誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)は特養などに入居できない

特養や有料老人ホームを探している場合、誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)になってしまうと入居できないことが殆どです。もし、特養や有料老人ホームを探している場合は、注意が必要です。誤嚥するということは、簡単にいってしまえば、飲み込む能力が衰えてしまっているということです。ですから、施設で食べ物を詰まらせたり、誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)になってしまう可能性が高くなり、リスクしかありません。

誤嚥していても入居を勧めてくる

誤嚥していても入居を勧めてくるところもあります。うちの母親の場合もそうでした。母親が誤嚥して入院をしているというのに、特養の入居を勧めてくるところもありました。また、知り合いの特養を勧めてくる人も居ました。それで、入居ができれば自分のところに紹介料などのマージンが入るのでしょう。

誤嚥している場合、基本的には特養や有料老人ホームへの入居は難しくなります。
医療行為必要となりますし、対応が難しくなるからです。

ニュースで見かける、喉に詰まらせてしまったというような事案は、殆どが誤嚥だったりもします。

また、誤嚥する可能性がありながら、特養や有料老人ホームに入居をして、施設内で誤嚥してしまった場合は、家族が向かえにいき、病院に連れていかなければいけません。これが、とても大変です。

このような事情を知っておいて、誤嚥している母親を特養に入居させようとしている人の気がしれません。うまい口車に乗せられることなく、今は何が必要で、何が大切なのかを見極めて介護することが大切です。

 

誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)は治るのか?

治るかどうかは誤嚥と肺炎を切り分けて考えるようです。

肺炎

肺炎は抗菌薬の点滴で治すことができます。

誤嚥

誤嚥に関しては治らないこともあるそうです。
誤嚥することは、飲み込む能力の低下、喉の筋力の低下などもあり、治らないそうです。うちの母親の場合、飲み込む力が低下していることもありますが、認知症が進んでいるということもあり、人間としての基本的な機能を失われつつあります。誤嚥が治らない場合、クチから食事が摂れなくなりますので、点滴で栄養を摂ることとなります。場合によっては、胃瘻(いろう)などをすることもあるそうです。うちの母親の場合は、点滴で栄養を摂っている状態です。

 

歯を抜くこともあります

うちの母親の場合、入院しているときに前歯を1本抜きました。抜けてしまった歯を飲み込んでしまって、誤嚥してしまう可能性があるからです。このように誤嚥というのは、食べ物だけではなく、自分の歯まで抜かなければならないという大変なことになります。認知症が進めば、どこかで誤嚥に直面することがありますので、上述したことが訪れる可能性があるというのを知っておくことで、はやめの対応ができるようになりますし、誤嚥かもしれないと常に疑って、注意深く介護していくことができます。

 

誤嚥が治らない場合は点滴で栄養を摂る

どうしても誤嚥してしまう場合は、点滴で栄養を摂ります。そして、点滴ができなくなった場合、胃瘻(いろう)をすることもあります。点滴や胃瘻(いろう)でしか栄養が摂れないということは、既に命の灯が消えかけているとも言えます。そのように主治医からも説明を受けました。うちの母親が点滴でしか栄養が摂れない状態となっており、今後の判断をしなければならない時期に突入しつつあります。

うちの母親は点滴だけで延命して、看取りまでしました。そのことは以下の記事で書いてますので、併せて読んでみてください。
アルツハイマー型認知症で看取りと点滴だけの延命