アルツハイマー型認知症で看取りと点滴だけの延命

うちの母親がアルツハイマー型認知症で介護から、看取りまでしました。亡くなる約4ヶ月間は点滴だけでした。点滴が入らなくなった時点で、延命措置、延命治療をしないという判断で介護療養型医療施設で入院をしていました。

点滴だけで延命入院している場合に必要になったことなどを書きますので、参考にしてください。

 

誤嚥性肺炎で入院

母親の状況としては、要介護5、精神障害手帳 等級1、医療福祉費支給制度を持っていました。以前から、誤嚥を繰り返していました。症状が悪かったので、救急車を呼んで市民病院に運ばれて、緊急入院となりました。誤嚥というのは、食べ物などを誤って飲み込んでしまい、気管支の方に入ってしまうことです。これが、続くと肺炎となります。なので、誤嚥性肺炎と呼ばれます。

アルツハイマー型認知症が進むと、誤嚥することや、誤嚥性肺炎などの発生率が高くなるので、覚えておくと良いです。

ちなみに誤嚥すると、特養や有料老人ホームには入居し難くなります。誤嚥していると、入居を断られることもあるということも知っておくと良いです。

 

誤嚥するということは食事ができない

誤嚥するということは、クチから食事(経口摂取)が摂れないということになります。何かを食べようとすると、誤って飲み込んでしまうからです。食事が摂れないとなると、別の方法で栄養を摂らなければなりません。それが、点滴となります。病院側からも説明されることなのですが、誤嚥するということは、食べられないということであり、クチから栄養が摂れない(経口摂取できない)ということになります。つまり、誤嚥するということは、それだけで寿命を縮めるひとつの要因となります。

点滴で高カロリーな栄養を送ることとなります。
病院側の診断と判断で、高カロリーな栄養と併せて、ブドウ糖などとなります。

 

点滴だけでどれくらい延命できるか?

もっとも気になるのは、点滴だけでどれくらい生きられるのか?
これは、明確な回答はできませんが、概ね三ヶ月間と言われています。途中で高カロリーな栄養を多く摂ったりすると、もっと長く生きられるようです。

うちの母親の場合、2019年3月8日に市民病院に運ばれて、そのまま入院をしました。
途中で転医して介護療養型医療施設に、2019年4月23日に移りました。
介護療養型医療施設では、2019年6月21日に他界しました。

2019年3月8日~2019年6月21日まで
105日 / 15週
3ヶ月と13日間となります。

一般的に言われている3ヶ月に近いです。
というよりも、ほぼ3ヶ月となります。

もっと延命をしたいという人は、早めに病院側に相談をして、別の方法を模索してもらうと良いです。
最近は、胃瘻なども昔に比べて、やりやすくなってきています。

 

点滴が入らなくなる理由・原因

点滴だけで生き延びている場合、いつかは点滴が入らなくなる時期が訪れます。
病院側からもそのような説明を受けています。

では、どうして点滴が入らなくなるのかというのは、具体的に説明を聞かされてないと思いますので、うちの母親のことを話しますので参考にしてください。

うちの母親が点滴が入らなくなった理由・原因は、点滴をする手や足が浮腫んでしまって、血管を探すことができなくなってしまったからです。また、手足が浮腫んでいるということは、かなり血流も悪くなっており、心機能も弱っていたようです。

 

点滴を抜いて、自身の生命力だけの延命

点滴を抜く場合、病院側からこのように説明を受けます。

自身の生命力だけで頑張ることになります

このような言葉で説明をされるはずです。点滴を抜いてから、どれくらい生きられるのかということも気になるはずです。病院側は細かな説明をしてくれません。というか、点滴を抜いてどれくらい生きられるのかは明確には判りませんから、回答のしようがありません。うちの母親の場合、点滴を抜いたその日に亡くなりました。点滴を抜きます、自信の生命力で頑張ることとなりますという説明を午前中に受けて、その日の午後9時過ぎに他界しました。

もともと、かなり衰弱していたということが判ります。

 

介護と看取り

うちの母親のようにアルツハイマー型認知症がかなり進んでしまうと人間としての基本的な動作すらできなくなってしまいます。介護をしながらも、最後はやはり看取りまでとなります。どのような看取りをするのか、家族で話し合っておくことが大切です。

上述したことが少しでも参考になれば幸甚です